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おじいさんとおばあさんには子どもがいませんでしたので、このももから生まれた子どもを かみさまのおくりものだと思ってよろこびました。そしてその子を「ももたろう」と名づけました。 おばあさんはごはんを作ってももたろうに食べさせるとびっくりするほどもりもり食べました。 そしてももたろうはどんどん大きくなりました。
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ももたろうはどんどん食べて大きくなって、力もちになりましたが、ももたろうは
なまけものでした。毎日毎日ももたろうはねたり、食べたりばかりでした。村のわかものは
山へでかけてたきぎをひろいに行きましたが、ももたろうだけは何もしませんでした。
おじいさんとおばあさんはしんぱいして、村のわかものに
「ももたろうをさそっておくれ。」
とたのみました。わかものがさそいに来て
「ももたろう、いっしょに山にたきぎをとりに行こうか。」
と言いましたが、ももたろうは
「しょいこがないから行けないよ。」
と言ってまた昼ねを
しはじめました。つぎの日も、村のわかものがもういちど来てももたろうをさそいましたが、こんどは
「わらじがないから行けないよ。」
とももたろうは答えました。そのつぎの日とうとう
おばあさんがおこりましたので、ももたろうはしかたなく村のわかものといっしょに山へ行きました。
山でみながたきぎをひろっているあいだ、ももたろうは昼ねをしていました。みなはたきぎをとりおわった
ので帰ることにしました。するとももたろうは
「おれもたきぎをとるからいっしょに帰ろうよ。」
と言いましたが、みなは
「今ごろたきぎをとりはじめると間に合わないよ。」
と言いました。
そこで、ももたろうは大きな木をつかむといきなりその木を引きぬいてしまいました。
みなはびっくりしました。そのままももたろうは木をかつぐとみなといっしょに村へ帰りました。
そのすがたを見て、おじいさんとおばあさんはとてもおどろきました。その話がおとのさまの耳に
入るとおとのさまはとてもももたろうに会いたくなりました。
「前からわるいおにが何度も
何度も村人をおそっては、いろいろなものを盗んでいくのじゃ。力もちなら、おにをたいじして
くれぬか。」
とおとのさまが言いました。ももたろうはおにたいじのたびにでかけることになりました。
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おじいさんとおばあさんはきびだんごを作ってももたろうにもたせました。ももたろうが、
歩いていくととちゅうで犬に出会いました。
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おにたちは
「たからものはおかえし
します。もうにどとわるいことはしません。ですからいのちだけはおたすけください。」
とあやまりました。
こうしてももたろうとなかまはたからものをもって村へ帰りました。しんぱいしていた おじいさんもおばあさんもたいそうよろこびました。それからももたろうはおじいさんと おばあさんといつまでもしあわせにくらしました。
めでたしめでたし。
| 文:ミリアン・ダルトア |
絵:城下展輝
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